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ネパール語の文字の読み方(母音字)

Posted on 2020年1月8日2021年2月11日 By 合同会社API
読み書き

言語学習にはどうしても、理屈抜きで「覚えるしかない!」という分野があります。文字の読み方はまさにその代表例です。ここは、学習者がなんとか頑張って乗り越えなければなりません。とはいえ、理解は記憶を助けてくれます。文字の学習にも、理解を働かせることのできる部分が全くないわけではありません。このページでは文字の読み方を解説していますが、理解して記憶するという視点が少しでも伝われば、皆さんの助けになるのではないかと思います。

(※この記事は、弊社の運営する「Webマガジン ニュース・オブ・アジア」にも掲載されています。そちらのサイトには複数のネパール語記事もあり、弊社のネパール語理解度をご確認いただけます。ぜひ一度ご覧ください。)

母音字

短母音

まずは、短母音の文字から見ていきましょう。以下に一覧表を掲載しています。

短母音一覧      
文字(अक्षर)अइउऋएओ
発音(उच्चारण)ア/aイ/iウ/uリ/riエ/eオ/o

短母音と長母音の違いは後述しますので、まずは細部ではなく大枠に注目していただければと思います。

途中にऋ(リ/ri)という謎の母音が挟まっているものの、左から順に読んでいった場合に馴染みやすいものを感じていただけたのではないでしょうか。

ア、イ、ウ、(リ)、エ、オ

ですね。

そう、ネパール語の母音の並びは日本語のア行と同じなんです。日本語話者としては途中にあるऋは分かりやすく最後につけても良いのではないかと思うのですが、ネパール語の辞書ではウとエ(厳密には、後述します長母音ऊと短母音ए)の間に置かれるのが一般的なため、このページでもそうしてあります。

意識しないといけない幾つかの発音

語順がア行と同じと言っても、もちろん発音まで厳密に対応しているわけではありません。文字で書くのには限界がありますが、可能な限り解説していきます。

まず、最初のअ(ア/a)から始めましょう。これは、日本語のアの音とオの音の中間の音にあたります。「オ」の口で「ア」と言ってみてください。その音に近いのです。言ってみれば、日本人話者にとっては、どっちつかずの中途半端な音だと言えるでしょう。しかし、ネパール語のネイティブスピーカーにとってははっきりした音ですので、ここはこちらが意識して発音するより仕方がありません。

これに対してओ(オ/o)は、はっきりとした「オ」の音です。これは日本語の発音のまま、「オ」と考えていただいて差し支えありません。それでも、繰り返しておきますが、ネパール語のネイティブスピーカーにとって前述のअとओは全く別物であることに注意してくださいね。

इ(イ/i)とए(エ/e)は、日本語のそれとほぼ同じ発音と考えておいて問題ありません。

उ(ウ/u)も基本的には日本語の「ウ」と同じです。それでも、一つ注意点があります。日本語の場合、唇を前に突き出すことなく(ほとんど口を開くことなく)「ウ」と発音することができます。例えば、声にならないうめき声を表現するために「うぅぅ…」といった表記を使うことができますよね。そういうわけで、日本人はほとんど唇を前に突き出さずに「ウ」と言って、उの発音ができていると勘違いしてしまいやすいのです。しかし、その発音では、ネパール人には伝わりません。相手にしっかりと伝わる発音ができるようになるまでは、少々不自然に感じられたとしても、自分がアナウンサーにでもなったかのようなつもりで、はっきりと口を動かして発音するよう心がけるようにしましょう。この意識は、次の長母音の発音を習得するためにも役に立ちます。

長母音

ネパール語には、長母音というものも存在します。母音の数が日本語よりも多くあります。以下に、長母音の一覧表を掲載いたします。

長母音一覧      
文字(अक्षर)आईऊ-ऐऔ
発音(उच्चारण)アー/a-イー/i-ウー/u-‐アイ/aiオウ/au

お気づきのように、基本的にはこちらも、ア、イ、ウ、エ、オの順となっています。先ほどの短母音に一つずつ対応しています。そして嬉しいことに、ऋ(リ/ri)の長母音は存在しません。

意識しないといけない幾つかの発音

さて、長母音といっても、短母音の音をそのまま長く発音すればよいという単純なものではありません。これは推測ですが、恐らく昔はそうであったのが、徐々に時の経過に伴って発音しやすいように変化を遂げて行ったのであろうと思います。大人になってネパール語を一から学ぶ学習者にとっては論理的でないように思えるため頭を悩ませる部分ではありますが、しかし相手が言葉である以上、「発音しやすさ」や「楽さ」というのは重要な論理なのです。

まずは、आ(アー/a-)です。短母音のअは日本語の「ア」と「オ」の中間の音ですが、長母音のआは、はっきりとした「ア」です。例えば、誰かが大変な失敗をしたのを見て、「あ~あ~」と言う時の「ア」や、自分が何かとても大切なことを忘れていたことに気が付いて「あー!」と叫ぶ時のような、はっきりとした「ア」です。そして、ほんのわずかですが、伸ばし気味に発音します。長母音と言われる所以ですね。それを表現するべく、当「ネパール語解説のページ」では「ア」と「a」の後ろに、伸ばし棒として「-」を付けています。

ई(イー/i-)とऊ(ウー/u-)も少し伸ばし気味に発音されます。ई(イー/i-)は、小さな子供が親に反抗する時に言う「イーだ!」という時の「イー」のイメージです。ऊ(ウー/u-)は、短母音のउの時とと同じで、口の動きをはっきりするよう意識する必要があります。

さて、曲者ऐ(アイ/ai)です。なぜ「エ」を長くすると「アイ」になるのか。日本語話者にとっては理解が難しいところですよね。でも、「エーーーーー…」と長く声を出してみてください。「エーーーーィ」となったのではないでしょうか。と言うよりも、逆に、「アイ」をものすごく短く、異常に短く発音してみてください。「エィ」になったのではないだろうか。。。ならなかったとしても、それ以上の解説はできません。。。。

注意していただきたいのは、このऐの音は、両方短母音のअとइの組み合わせであるということです。つまり、「ア」と「オ」の中間音のअと短い「イ」での組み合わせです。この二つをものすごく短く発音し、まるでセットであるかのように発音すると、確かに「ए(エ/e)」になる気はしますよね。(एはऐに対応する短母音)

これに似たものが、औ(アウ/au)です。これはओ(オ/o)に対応する長母音ですが、「オー」と発音されるわけではありません。ऐ(アイ/ai)と同じように、短母音अ(ア/a)と短母音उ(ウ/u)の組み合わせでできています。こちらは、ものすごく短く「アウ」と言うと「オ」に聞こえることに、納得していただきやすいのではないでしょうか。これもあくまで、仮説ではありますが…。

※最近ではネパールの学校でもइとई、उとऊに関して短母音と長母音に違いはないという教え方がなされることもあり、スペルもどちらを使っても良いということになっているそうです。それでも、やはり短母音と長母音の違いを意識しているかどうかで、話すネパール語のリズムに違いがでてきます。また、多くのネパール人に自然と受け入れられるスペルというものも当然存在します。それで、このページでは短母音と長母音をしっかり分けて使っていきます。

短母音・長母音一覧表

一覧にまとめました。

母音字一覧      
短母音अ
इउऋएओ
発音(日本語/ローマ字)
(उच्चारण)
アもしくはオ/aイ/iウ/uリ/riエ/eオ/o
長母音आईऊ-ऐऔ
発音(日本語/ローマ字)
(उच्चारण)
アー/a-イー/i-ウー/u--アイ/aiオウ/au

それぞれに対応している短母音と長母音の存在をご理解いただけたのではないでしょうか。

そして、よく見るとお分かりいただけるとおり、長母音の文字は、対応する短母音の文字に一画足しただけのものです。これはまるで「ア」に伸ばし棒「-」を足して「アー」になったかのうようなイメージですね。そう理解しておけば、記憶する助けになってくれることでしょう。

母音記号

さて、上で学んだ母音文字がそのまま文中や単語中に表記されることもあれば、記号となって表記されることもあります。これがネパール語学習の初期段階においてネパール語学習者の記憶容量の限界を試してくるところですね。それでも、覚える以外に道はありません。

とはいえ、やはり言語である以上一定の規則性が認められますので、解説していきますね。

なぜ記号化されるのか

前項で触れていますが、ネパール語は日本語のひらがなやカタカナのように一文字に一音が対応している文字体系ではありません。ローマ字と同じように子音字と母音字の組み合わせで成り立っています。そして、子音字とセットで上の母音字をすべてつらつらと書いていては、画数も多くなり、とても読みにくく書きにくくなってしまいます。

例えば、「食事は済みましたか?」といみの文章を書いてみましょう。母音記号が無いと…

ख्आन्आ ख्आन्उभ्आय्ओ? 

となってしまいます。でも、実際には母音が記号化されているので…

खाना खानुभयो?

で済んでしまいます。視覚的な大きなメリットを感じていただけたのではないでしょうか。やはり、カギは「楽さ」ですね。

母音記号一覧表

では、各母音に対応する記号を一覧にしてあるのでご確認ください。

短母音記号     
元の母音अइउऋ
ए
ओ
記号
-ि
ुृेो
例
क, खि, गि, घिकि, खि, गि, घिकु, खु, गु, घु
कृ, खृ, गृ, घृके, खे, गे, घे
को, खो, गो, घो
発音(日本語/ローマ字)
カ/ka, カハ/kha, ガ/ga, ガハ/gha
キ/ki, キヒ/khi, ギ/gi, ギヒ/ghi
ク/ku, クフ/khu, グ/gu, グフ/ghu
クリ/kri, クフリ/khri, グリ/gri,グフリ/ghriケ/ke, ケヘ/khe, ゲ/ge,ゲヘ/gheコ/ko, コホ/kho, ゴ/go, ゴホ/gho
※表中、点線の〇はその位置に子音字が来ることを表しています。
長母音記号     
元の母音
आईऊ-ऐऔ
記号ाीु-ैौ
例का, खा, गा, घाकी, खी, गी, घीकू, खू, गू, घू-कै, खै, गै, घैकौ, खौ, गौ, घौ
発音(日本語/ローマ字)
カー/ka-, カハー/kha-, ガー/ga-, ガハー/gha-キー/ki-, キヒー/khi-, ギー/gi-, ギヒー/ghi- クー/ku-, クフー/khu-, グー/gu-, グフー/ghu-
-カイ/kai, カハイ/khai, ガイ/gai, ガハイ/ghai
コウ/kau, コホウ/khau, ゴウ/gau, ゴホウ/ghau
※表中、点線の〇はその箇所に子音字が来ることを表しています。

子音字の発音はさておき、母音記号の使い方を把握していただけたでしょうか。よく見ると、やはり元の母音の面影を残していることにお気づきいただけることと思います。母音の元の形を比べてみると、短母音に一画加えたものが長母音でしたね。だから、母音記号も基本的にはそういう形になっていたり、対応する短母音記号と長母音記号とで形も似ていたりします。

そういった点に気が付いていく喜びを感じながら、楽しく覚えていきましょう!

まとめ

では、このページのまとめです。

・ネパール語の母音の基本はアイウエオ

・短母音と長母音の対応を覚えよう

・母音記号のおかげで短く綺麗なつづりが可能に

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タグ: ネパール語解説 発音 読み書き

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