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ネパール語の文字

Posted on 2020年1月6日2021年2月11日 By 合同会社API
読み書き

外国語を学ぶ際には、どうしても文字の習得が必要になります。「ネパール語の場合は、あのクネクネした文字がハードルになっていて…。」と悩まれる方も多いですね。どうしても、とっかかりの難しさを感じてしまいます。

でも、どうして英語のアルファベットであれば悩まないのでしょうか。それは、小学校でローマ字を勉強したから。そもそも日本語の文字だって、学校であるいは家庭で学んで身に付けたものです。子供が成長するにつれて母語を話すことと聞くことは自然と身に着けて行くことができても、文字はどこかで勉強しなければどうしても身に付きません。そして、学習の着実な成果として身に付けることができた、というのもまたた事実です。

ネパール語で使用されているデヴァナガリ文字に関しても、同じことが言えます。

(※この記事は、弊社の運営する「Webマガジン ニュース・オブ・アジア」にも掲載されています。そちらのサイトには複数のネパール語記事もあり、弊社のネパール語理解度をご確認いただけます。ぜひ一度ご覧ください。)

デヴァナガリ文字とは、例えば「क」とか、「भ」とか、「क्ष」とか、ですね。

勉強すれば、しっかり読めるようになります。ちゃんと、文字に見えてきますので、ご安心ください。とっかかりにくい…と思い悩んでストレスを溜め込む時間があるなら、その同じ時間を少しでもデヴァナガリ文字に慣れるための時間に転換していきましょう!

ネパール語の翻字

さて、ここで「翻字」について触れておかなければなりません。翻訳という言葉は説明するまでもないほどメジャーな言葉ですが、当サイトをご覧の方の中にも、翻字という言葉には馴染みが無い、という方も多いのではないでしょうか。「翻訳」とは原文の意味を他の言語で置き換えて表現することですが、「翻字」は言語の綴りを他の言語の文字に置き換えることを言います。例えば、英単語の発音をカタカナで書く、ということです。したがってこの場合、読んでいるのは日本語の文字であるカタカナですが、発音される単語や文章は英語ということになります。分かりやすくするため、もう一度具体例を書いておきます。

例:I’m hungry. (アイム ハングリー。)

これでお分かりいただけたことと思います。まだローマ字を全く読めない子どもでも、カタカナを読めば、お腹がすきましたと英語で伝えることができるわけです。

それで、「翻字」とは、文字を置き換えるだけでなく、原語の音を他の言語の文字で表現することと言うこともできるでしょう。

とはいえ、翻字によって原語の発音を厳密に表現するには、当然限界があります。英語と日本語を例にとって見ていきましょう。

英単語をカタカナに翻字する

例えば、先ほどの「I’m hungry」。カタカナの「アイム ハングリー」をそのまま読めば英語の発音として正しくなるのでしょうか?

もちろんそんなことはありません。何がダメなのでしょうか?英語にお詳しい方なら詳細を語ることができるかと思いますが、ここは日本語を母語とする方を対象としたネパール語解説のページなので、ネパール語学習にも関わる一番大きな問題点にだけ触れておきたいと思います。

それは、カタカナには必ず母音の発音が含まれている、ということです。平仮名もそうですが、日本語の文字には子音字と母音字という区別がありません。一つの文字に一つの音があてられています。たとえば、「か」。これは、絶対に「か」です。「さ」も、どう頑張っても「さ」です。それ以外の読み方はありません。「さ」に「い」がくっつけば「し」になる、ということはありません。「さ」に「い」がくっつけば「さい」であり、「し」ではありません。「し」は「し」として独立して存在してます。

でも、英語は違います。例えば、k。このアルファベットの呼び名は「ケー」ですが、でも、発音は「ケー」ではありません。くっつく母音とセットになったり、ある場合は母音無しで発音されたりします。kaとkiでは、当然違う音ですよね。

さて、先ほどの「アイム ハングリー」。これを極力日本語の発音に近づけてローマ字で書くと(つまり、ヘボン式ローマ字に翻字すると)、「Aimu Hanguri」となります。注目していただきたいのは、元々英語の「I’m」には無かった母音のuが付いていること。そして、やはり「hungry」にも無かったuが着いていることです。

これが、日本語を母語とする人が英語の正確な発音を習得するのに壁となる要素です。「I’m」の最後の「m」は、日本語のように唇を開いたまま「ム」と発音されるのではなく(もしそうなら、「I’mu」という綴りだったことでしょう)、この発音は唇を閉じて音を遮ることによってなされるものです。しかし、カタカナにはこれを表す文字がありません。それで、カタカナで「アイム」と書くと、どうしてもその音は、「Aimu」になってしまいます。日本語の文字の発音には、必ず母音がセットになってくっついているからです。これで「I’m」と「アイム」は違うものであるとお分かりいただけでしょうか?

これが、翻字の限界です。

ネパール語を翻字する

このことを意識しているかどうかで、ネパール語学習のペースは大きく変わってきます。このことはいくら強調しても、強調しすぎることはないでしょう。

始めのうちは、どうしてもカタカナでネパール語の発音を表記して、それを読むという学習方法になる方が多いかと思いますし、それは仕方のないことです。でも、それをいつまでも続けていては、あなたのネパール語はネイティブスピーカーにとってとても聞きにくく、彼らに頭の中で母音を付けたり外したりという作業を強いるものになってしまいます。それで、できれば早いうちにローマ字での表記で発音を学ぶ、というやり方に切り替えていった方がいいでしょう。それは、ローマ字の方が優れているということではなく、母音字の有無を意識できるようになるためです。そして、できるだけ早く、デヴァナガリ文字をそのまま読むことに慣れるようにしましょう。目指すのは、「ネパール語の発音を考える時にデヴァナガリ文字で考えないと気持ち悪い」という域です。その域にまで到達できたら、あなたのネパール語力はそこからグングン伸びていくことでしょう。

そういうわけで、このネパール語解説コーナーでも、始めのうちだけカタカナへの翻字も併記しておきますが、後の方からはローマ字への翻字のみ、そして、やがてはデヴァナガリ文字だけの表記にしていきたいと思っております。

まとめ

それでは、このページのまとめです。

・発音を正確に表す点で、翻字には限界がある。

・ネパール語を学習する際には、母音字の有無を意識することが大切。

・できるだけ早く、カタカナ表記、ローマ字表記から脱出しよう!

次回は、ネパール語の発音に入っていきます。

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